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インタビュー

沖縄徳洲会 こくらクリニック院長:渡辺信幸さん—食肉×健康

肉を主食に、ひと口30回噛む食事法で、健康的にダイエット

「本 当はもっと食べたいけど、太るから・・・」と、大好きな肉をあきらめている方に、うれしいダイエット法を提唱しているドクターがいらっしゃると聞き、さっそく訪ねてみました。

「肉は健康に悪いなんて、とんでもない誤解。むしろ、健康には欠かせない食材なんですよ」と教えてくださったのは、沖縄徳洲会こくらクリニック院長の渡辺信幸先生。20年を越える診察の経験を通じ、肉を食べる人は長寿であることを確信し、このダイエット法にたどり着いたのだそうです。確かに、長寿の島と呼ばれてきた沖縄では、かなりなご高齢でも、伝統的な豚肉料理を好む方が非常に多いのは、よく知られた事実。

「僕が提案する基本ルールは、たった2つ。それは、肉・卵・チーズを積極的に食べること、そして、ひと口30回噛むこと。これさえ守れば、運動や食事制限も必要ありません」とおっしゃいます。
渡辺先生によると、肥満の原因となるのは、ご飯やパン、麺類などの炭水化物、つまり糖質。エネルギーにはなりますが、たんぱく質やビタミンなどの栄養素はほとんど含まれていません。一方、肉や卵、チーズは、人体に欠かせない必須アミノ酸を含む良質なたんぱく質で、ビタミンなども含まれています。そこで、主食を炭水化物から肉に代えるダイエット法を勧めていらっしゃいます。

渡辺信幸さんインタビュー(イメージ) 「僕は1日の目安として、肉200g、卵3個、チーズ120gと紹介しています。たとえば、朝食はチーズとゆで卵、それに糖質の少ない野菜を添えて。昼食と夕食は肉を主食に、野菜は付け合わせ程度に考えればいい。ステーキやポークソテーをおかずにすると、つい味付けが濃くなるでしょう?でも、肉を主食にすれば、味付けは自然と薄くなる。つまり、減塩にもなるんですよ」。肉の種類は、牛、豚、鶏のいずれでもOK。食べ飽きないコツは、様々な調味料をそろえ、同じステーキでも、今日はしょうゆ味で和風に、明日はハーブソルトでイタリアンにと、味付けのバリエーションを豊かにすること。とんかつ、から揚げ、フライドチキンなど、揚げ物も避ける必要はありません。

「近年、健康志向の高まりから、動物性脂肪を避ける人が増えていますが、肉の脂肪分には人の体内では合成できない必須脂肪酸が含まれているので、選ぶなら植物性の油脂よりも、ラードやバターなど動物性脂肪の方がいいですね」。人体には脂肪の吸収量を自動調整する働きが備わっていて、たとえ脂肪を摂り過ぎても小腸で吸収が抑えられ、必要以上には吸収されないと、渡辺先生はいいます。

「さらに、コレステロールを目の敵にする必要もありません。というのは、人間は約60兆個の細胞でできていますが、その細胞の膜を構成しているのは、たんぱく質とコレステロール。血管内の傷を治したり、筋肉や内臓など体のすべてを修復してくれるのも、たんぱく質とコレステロール。つまりコレステロールは、人体の傷の修理屋さんなんです」。血中のコレステロール値が高いときは、体の中のどこかが傷つき、修復するためのコレステロールが必要だから、肝臓がコレステロールを合成しているのだとか。渡辺先生の説明を伺っていると、決して肉が悪者ではないことが分かってきます。

渡辺信幸さん(イメージ) 「大切なのは、ひと口30回、きちんと噛むこと。よく噛むことでだ液が大量に分泌され、満腹中枢が刺激されて、脳が満腹だと認識します。空腹のまま、あまり噛まずに食事をすると、つい早食いになり、胃がパンパンになるまで食べてしまいますが、ひと口30回噛みながら、ゆっくり食べると、腹八分目以下の食事で満腹になり、やせられるという仕組みです。しかも、よく噛むことは頬やあごの筋肉を使うので、顔のラインがほっそりとしてきますし、味覚が鋭敏になって食べ物本来の美味しさがよく分かるようにもなります。最初はあごが筋肉痛になる方もいらっしゃいますが、肉は食べごたえがあるので、意外と簡単に30回が習慣になりますよ」と笑顔で語る渡辺先生。太るのを心配して肉を我慢していた方にとって、まさに福音となるような、目からウロコのダイエット法。ひと口30回よく噛んで、沖縄産の肉の美味しさを味わいつつ、ダイエットにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

渡辺信幸さんプロフィール

特定医療法人 沖縄徳洲会 こくらクリニック院長。
肉・卵・チーズを積極的に食べ、ひと口30回噛む食べ方による、独自のダイエット法を提唱。
著書「噛むだけダイエット」をはじめ、各地での講演や、自らがラジオ番組のパーソナリティーを
務めるFMレキオ80.6MHz「なべちゃんのレキオでダイエット」も好評。

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