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生産者(カラヤー)の声

04 おきなわ紅豚(合同会社 宜野座畜産):代表 島袋 和則さん

独自のトレーサビリティシステムは安全・安心の証し

おきなわ紅豚(イメージ)ブランド豚とも呼ばれる銘ブランド豚とも呼ばれる銘柄豚が大流行の昨今。品種や肉質にこだわって作られている豚をはじめ、環境や水、飼料など、その地域の特色を生かした独自の方法で育てられている豚など、実に様々な種類があり、その数は全国で200以上ともいわれています。次から次へと日本各地で新たな銘柄の豚肉が登場しては、そのおいしさを競い合い、いつしか淘汰され、消えてゆくものも少なくない中で、根強い人気で着実にファンを増やしているブランドがあります。そのひとつが、「おきなわ紅豚」です。

鶏インフルエンザやBSE問題、産地偽装表示事件などにより、食の安全性が問われる現代にあって、愛され選ばれる豚肉とは、おいしさや肉質のよさはもちろん、安心して食べられることも大切な条件となります。
国産和牛はその個体識別番号から出生年月日や性別、品種、飼育場所の履歴などを検索できますが、豚肉は単価が低く、コストがかかるため、それは不可能な場合がほとんどでした。

おきなわ紅豚(イメージ)しかし、おきなわ紅豚では、「誰がどこで生産したものか明示できる豚肉を作りたい」という思いから、商品ラベルに記載された10 桁の安心確認番号から検索するトレーサビリティシステムを導入。どこの農場で、どんな餌を食べて育ち誰が育て、いつ出荷され、どこの工場で加工されたのかなど、農場から食卓までの流れを追跡できるようになっているのだとか。
すべての情報を公開できるということ、それは安全・安心にこだわった生産体制である証し。この熱意が消費者に伝わって、「おきなわ紅豚」は沖縄を代表するブランド豚のひとつに成長しました。

沖縄県内ではデパートリウボウ、リウボウストア各店とJAおきなわファーマーズマーケット読谷ゆんた市場、東京では日本橋三越本店のギフト、あとはネット通販がメインという希少性も人気の理由のひとつかもしれません。
ちなみに、おきなわ紅豚は、「箸で切れる やわらかなとんかつ」で知られ、かつサンドでもおなじみの、青山に本店を持つとんかつの「まい泉」でも採用されているそうで、その品質の高さはすでに全国区で評価されています。
「おきなわ紅豚」を生産しているのは、3名の生産者のみ。
今回は、その一員で、合同会社宜野座畜産の代表を務める島袋和則さんにお話を伺いました。

肉質は血統、味は飼料、健康はストレスのない環境から

「豚肉が嫌いだという方が、おきなわ紅豚だけは
おいしいといってくださったときは、本当にうれしかった」

と語る島袋さん。
緑豊かな敷地の中に、繁殖用豚舎4棟、肥育用の大きな豚舎が1棟あり、現在、母豚を約220頭、肥育豚約2000頭を育てています。豚舎内の換気や温度なども、できる限りストレスを与えないように環境作りを心がけ、健康管理しているそうです。

「食感やきめ細やかさなど肉質を決めるのは血統でしょうね。うちでは、きめ細やかな肉質の大ヨークシャーと繁殖力にすぐれたランドレースをかけ合わせたものを母豚に、きめの細やかで柔らかな肉質のデュロックを父豚に、生産しています」。

40年にわたって畜産を手がけてきた島袋さんが、試行錯誤を重ねた成果こそ、このおきなわ紅豚の肉質にあるのです。

「肉のおいしさを決めるのは飼料。だから、配合のバランスには、気を配っていますね」と島袋さん。
たとえば、離乳期には、しっかりした身体を作るため、たんぱく質を多めに、肉に脂をのせたい肥育の時期には、高たんぱく・高カロリーに配合を変えるのだとか。

「たくさん生まれてくる子豚の中には、上手に乳にありつけない子も出てくるのですが、母豚の餌に気をつけてやれば母乳の出方にムラがなくなるので、子豚の個体差が減るんですよ」。
繁殖期には妊娠しやすい体調を維持するために1日1食、母乳を与えている時期には高たんぱく・高カロリーの飼料を1日3食を食べたいだけと、母豚の栄養管理も徹底しているといいます。 

取材当日、スタッフが豚舎内の撮影をお願いしたところ、「申し訳ありませんが、万が一の感染症などから豚を守るために、関係者以外はすべて立ち入り禁止なんです」との返答が。
この一貫したポリシーにも、「おきなわ紅豚」の健康を守り、食の安全を守る生産者の姿勢を感じました。

おきなわ紅豚(イメージ)

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